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アルミニウム
アルミニウムは「軽さ」が最大の特長です。 アルミニウムの比重は約2.7で、鉄(7.8)や銅(8.9)と比べて3分の1以下です。 この低密度は、自動車、鉄道車両、航空機、船舶、コンテナなどの輸送分野での使用において、燃費改善や効率向上に貢献しています。
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銅・銅合金
銅は他の金属に比べて非常にすぐれた性質をもっています。近年では特に、銅の微量金属作用(超抗菌性能)が注目を集めています。銅は熱伝導性にすぐれています。この特性から、熱交換器、蒸留窯、エアコン、瞬間ガス湯沸器、鍋などの調理道具などに生かされています。
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ステンレス
鉄にクロムを添加していくとだんだんとさびにくくなっていきます。10.5%以上のクロムを添加し非常にさびにくくなったものをステンレス鋼といいます。ステンレス鋼は耐食性以外にも 耐熱性・加工性・強度など優れた特性を備えています。意匠性にも優れ、メンテナンスが容易であることも大きな特徴です。環境に対する社会の関心が高まるなか、100%リサイクル可能な材料として高く評価され、大変注目されています。
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鉄鋼
比較的に廉価で高温や常温での鍛造や引抜き、圧延などの加工ができ、焼き入れや焼き戻しなどの熱処理によってさらに広範囲に活用できるようになります。 品質・コスト・納期のQCDをすべて満たして得る素材で、特に加工性の良さが金属製品の90%に鉄が使われています。
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ゴム
ゴムはエラストマー(弾性体)とも呼ばれ、常温で著しく大きな弾性をもつ物質の総称です。材料に力を加えると材料は少し変形し、力を除くと元に戻ります。これが弾性です。弾性を示す範囲は、元の材料の長さに比べて、金属で1~2%、プラスチックで10%程度までですが、ゴムは数100%にもなります。弾性範囲以上の力を加えると、材料は塑性変形から破壊に至ります。 ゴムの弾性は、ゴム分子が直鎖状で長く、しかも柔らかくて丸まっていることに起因します。力を加えると丸まった分子が引き伸ばされます。さらに力を加えると分子同士がずれてしまい、力を除いても元の長さに戻らなくなります。これが塑性変形です。ゴムは分子同士がずれないように、分子同士を少しつなぎます。これを加硫、架橋と呼びます。架橋は4-4ゴム薬品の項で説明した加硫剤、架橋剤で行われます。架橋しすぎると熱硬化性プラスチックと同じようになってしまい、硬いプラスチック状の材料になってしまいます。
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プラスチック
■特長
化学薬品に対する耐久性(耐薬品性)、プラスチックとしては高い耐熱性、非常に低い摩擦係数、など多くの優れた特性をもったプラスチックです。
原材料色は純白で柔らかいプラスチックです。増強するためガラスやカーボン繊維を混入させると色はグレーとなります。 -
断熱・防音・耐火素材
軽く、引き裂き強度などに優れ、熱伝導率が低く保温材としてもすぐれた性能を持っています。独立気泡で吸水性も低く。適度なクッション性を持ち硬度のバリエーションも豊富です。耐候性に優れ、難燃性にも優れています。
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その他
通称マグネットラバーと呼ばれることもあるようですが、フェライト磁石パウダーに熱可塑性プラスチックでブレンドし、成型(圧延、押出し)後に着磁したもので、ゴムではありません。 その柔軟性を活かし、さまざまな加工品、用途に使われています。